頼くんを堕とす方法

頼くんに駆け寄る沙耶さんの姿が視界に入り込む。





「来るとか聞いてないから」




とわたしの存在はまるで無視。




というかわたしの存在は入ってもいないようで…。






………こんなの地獄でしかない。






紬に引っ張られ足を踏み出した時、「莉子、」と次はわたしの名前を呼ぶ頼くん。





振り向く前に頼くんのほうから来てくれた。





たったそれだけのことなのに嬉しくて…




涙が出そうなほど感情が高まる。






「これ、返す。ずっと借りっぱだったやつ」




といつの日かのタオルが渡された。