「莉子ちゃんって絶叫系大丈夫だったっけ?」



「うん!全然平気」



「よかった。じゃ絶叫系は全クリしよう」






そう言った末松くんと向かう先は遊園地。




デートに誘われたあの次の日、青野くんの手から無事に戻ってきたスマホ。






やっぱりスマホがあるとどこか安心できた。




戻ってきたスマホは充電切れだったけど、例の待ち受けは健在。






かえないと!と思いつつ、なかなか行動に起こせずにいた。







「莉子ちゃんはさ、頼と別れる気ないの?」



「え?…」



「つらくない?頼の彼女って…」





…つらい…。