頼くんを堕とす方法

「いいよ、別に。どうせこの女もすぐに振ってくるだろうから」





頼くんは冷めた瞳を一瞬だけわたしに向けると、そんなことを言った。






わかってる…




頼くんの中で、わたしも他の子と同じ扱いになっていることは。






だから、そんなことを言ったんだろう。






だけど、わたしはそれくらいで頼くんを振ったりしない。




頼くんがそういう人だということは理解した上で告白したし、何より1年近く片想いしてたんだもん。







やっと頼くんの彼女という存在になった今、そう簡単にこの座を退くことはできない。






「頼くんっ!また一緒にお弁当食べようね!」





青野くんと去る背中にそう叫んだけど、頼くんが振り向くことはなかった。