頼くんを堕とす方法

いつもよりきつい目つきで睨まれ、思わず口を瞑る。




頼くんの中のわたしってそこまで落ちてるの…?






頼くんの兄弟の名前さえも呼ばせてもらえないんだね。



……さすがに凹む。






「…ん、これ」




と渡されたのは氷の入った袋。





素直に受け取り頼くんを見上げると目が合った。





「なに?」



「…頼くんって優しいのか冷たいのかわかんないよね」



「どうでもいい奴はほんとにどうでもいいし、優しさの使い分けしてなにが悪いんだよ」



「頼くんの中でわたしはどうでもいい奴なの?」



「……さぁ?どうだろうね」





そう返事をした頼くんは目の前に屈み込むと、器用にテーピングを巻いてくれた。