頼くんを堕とす方法

バッタバタ下駄箱まで向かい、ローファーに履き替えた時…





「っ……」






ドアにもたれかかる頼くんの姿が見えた。




スマホから顔を上げた頼くんと久しぶりに目が合う。






「よ、頼くん…」



「遅い」



「え?…遅い?」



「さっさと行くぞ」







スマホをポケットに直すと、歩き出す頼くん。





え…?どういうこと??






行くってどこに?




わたし、これから病院なんだけど!?