頼くんを堕とす方法

顔を覗かせた先生と目が合う。





「あ、はい。今ちょうど…」




頼くんとの会話は聞いていなかった体で。






「どう?やっぱり痛む?よね」



「…でもこれはわたしの不注意なので」



「頭も強く打ったかもしれなくて、一応一通りの検査はしてるけど、今のところ問題はないそうよ」



「そう、ですか…迷惑かけてすみません」



「いいのよ。野々宮さんが無事で何より」







先生は優しく笑ってくれていた。





この日は先生付き添いの元、タクシーで帰宅。






記憶上、結構派手に落ちた気がしたけど、骨一本折れずに済んだわたしの体…すご。




なんてことを思いながら眠りについた。