頼くんを堕とす方法

転げた拍子に頭を打ったからなのか、熱中症でなのか、意識が薄れていく。






「莉子っ!?」




薄れていく意識の遠いところで聞こえた声は、どこか頼くんっぽかった気がした。







次に目を覚ました場所は多分…





「病院…?」






だと思う。





病院独特のこの匂い…



それから真っ白な天井に仕切りのカーテン。






間違いなく病院だ。






わたし、どうしたんだっけ?