そんなの耐えられない!!





「なに、まだ連絡先聞けてないの?」





わたしの項垂れように紬の視線が向けられる。





「聞けないよ〜…嫌な顔して断られるに決まってるもん。そんな最悪な思い出を最後に夏休みに入るのは嫌」



「そ。じゃ仕方ないじゃない」



「そんな〜……紬ぃ〜」





紬の細い腕に絡みつく。







「案外すんなり教えてくれるんじゃない?ほら、今までも奇跡起きてきたじゃん」



「…そうだけどさ…個人情報となるとそうはいかないと思う」



「でもあいつの家は知ってるんでしょ?」



「あれは〜…事故だったからね」