あれから……愛原さんから毎日、LINEがくる。


雄介が番号を教えたらしい日から、2週間、毎日。



「大ちゃん、ちゃんと返信してんの?」

「したり……しなかったり。」

「え、お前がLINE返すことなんてあんの!?」

「だって質問されっから、……答えねぇと、あれじゃん。」

「答えるって言っても、どうせ『うん』とか『そう』とかでしょ」

「……。」



別に……愛原さんだけにじゃねぇし。


あずさとか、菊たちからくるLINEにだって、そんな感じの返信しかしない。



「まぁ大ちゃんだし、相手が誰だろうとそんなもんなんじゃん?」

「俺なんてこの間、大ちゃんに『明日みんなでカラオケ行かない?』って誘ったら、『皆様によろしくお伝え下さい。駄文長文を失礼いたしました』って断られたし」

「それ、定型文使ったろ」

「駄文でも長文でもねぇのな」

「……打つの、めんどーだった。」




放課後は、なんだかんだダラダラと、教室で過ごす。


クラスのみんなが帰り支度を進める中、俺たちは1個の机を囲んで、なんとなく過ごす。


あずさに『お前ら女子かよ!』って突っ込まれるくらい、毎日毎日、こうやって話す。