おどおど姫と甘い恋♡




ミサンガは、説明通りに作ってるはずなのに……見られてる気がして、全然、うまくできねぇ。


目的のとこから、糸が出てこない。



も、無理……。


ななちゃんが見てるかもって、そっちばっか気ぃ取られて、無理。



「……むずい。も、いい。」



糸を放り投げた俺を見て、ななちゃんが……



笑った。



初めて、……俺に笑ってくれた。


え、……今、ちょっとだけでも距離、近づいた?



「……これ、出来たやつ?」

「あ、ハイ、」



近づけた気がする距離に、俺はすぐ調子に乗る。


たった1回笑ってくれただけで、ここぞとばかりに調子に乗る。


いいじゃん、だって笑ってくれたし。


笑ってくれたってことは、不審者扱いされてないってことだし。


不審者じゃないってことは、嫌われてないってことだし。


嫌われてないってことは、ここにいてもいいってことだし。