おどおど姫と甘い恋♡




本には編み方の説明が1番から順に書いていて、番号の隣には図も載っている。


さっきは理解不能に見えた図も、じっくり読んだら意外と作れそうだなって……沸いてくる創作意欲を『今はダメ!』って必死に抑える。


隣では、俺に興味もないのか、ななちゃんがそのままミサンガ作りを続行中。


ミサンガを編む手をじっと見ていたいけど、そんな怪しいことはさすがにできないから、チラ見を試みるけど……


緊張して、全然うまく見えねぇ……。


どうにかこの場を繋ぎたいって気持ちと、ミサンガを作ってみたいなって気持ちが、俺ん中で半々。


必死に抑えてるのに、好奇心旺盛な創作意欲が、どんどんどんどん沸いてくる。


この場をうまく繋げないなら、もうミサンガ作るしかねぇだろって、……ヤケクソになって、机の上に置いてある糸を手に取った。


開いてる本を見ながら、書いてある説明の通りに編んでいく。


ミサンガを勝手に編み出す俺に、ななちゃんはやっぱりなんにも言わない。



でも、……なんか、……チラチラと、見られてるような、気がする。



ミサンガを編む俺の手、なんとなく、見てる?