おどおど姫と甘い恋♡




俺が隣に座っても、ななちゃんはうんともすんとも言わない。


なんも、全然、……気にしてないってこと。


それとも、なんだコイツって、やっぱ不審に思われてんのか。



でもそんなの、関係ねぇし。


ななちゃんがどう思ってようが、関係ない。


菊の弟にも、愛原さんにも……それから、ななちゃんにも。


もう遠慮はしないって、決めたから。


だからこんな風に隣に座って、俺なりにアピールしてるのに。



「……。」



ここに来て、困った。


なにか話さなきゃなんにも始まらないし、黙ってたらそれこそ不審者。


なのに、なに話せばいいのか、全然わかんなくて、困る。


別に、俺はななちゃんみたいに人見知りってわけじゃないのに。


なのに、どんな話をすればいいのかわかんなくて……俺まで人見知りみたいになってる。


わかんなくて、困って……とりあえず、置いてあるミサンガの本を手に取った。