俺に後頭部を向けて、ななちゃんもなんでか愛原さんを見てる。
ドアの近くだから、ただ、なんとなく振り向いただけ、だろうけど……。
「ヒューヒュー!すぐるモテキ到来じゃ~ん」
「、、、、」
うるさい野次を手で払いながら、呼ばれた先に歩き出す。
いや、つーかななちゃん、……まじでいつからそこにいんの。
俺が愛原さんとこに着くと同時ぐらいに、ななちゃんはあずさに捕まってた。
なんの躊躇もなく、自然にななちゃんと話せる関係のあずさが、すんげぇうらやましい……。
「、なに?」
会話とか、ななちゃんにもあずさにも聞かれたくないから、わざと廊下に出て話す。
ななちゃんに変な誤解、されたくねぇし。
「さっきLINEしたんですけど、見てくれました?」
「う、ん、?」
「放課後、一緒に学食で休憩しませんかー?って」
「あ、ぁ……ごめん、見てねぇや、」
「あはは、だと思いましたぁ」
教室の中の、あずさとななちゃんが、気になって、……気になって。
いや、あずさのことは微塵も気になんねぇけど……。
「今日、は……忙しいから、休憩、多分しない、や、」
「じゃあ今度」
「う、ん、?」
「今度、いつでもいいから絶対一緒に休憩してください!」
「…、」
「約束ですよっ」
「ぁー……ん、んん、」



