「大ちゃん、行くよー」
「んー。」
いつの間にか直人はいなくなってて、菊が俺を呼んだ。
このまま消えたら怪しい人物に拍車がかかる気がしたけど、話しかけても更に怪しい気がしたから仕方なく廊下を歩き出す。
心臓は、まだバクバクしてる。
でも、ほんと、……
「やば……、かわい、」
廊下の真ん中、しゃがみ込みたい勢いで悶えてる。
絶対変に思われるから、歩くけど。
俺の人生、こんなテンション上がることあんだなって。
初めての全部が、相当やばい、、、
「どした、大ちゃん」
「……なんでもない。」
平静を装いながら、でも内心浮かれて階段を上がってる途中、
3階の踊り場でたむろしているあいつらに見っかった。
「あ、菊ちゃんと大ちゃんだ」
「まじだ、春子ー!大ちゃんいるよー!」
見つかったのは、ヤマの妹のむっちゃんと、彼女のマッキー。
その2人から離れていた春子ちゃんが、マッキーに呼ばれて俺らの前に駆けてきた。



