「じゃあ私、行きますねぇ」 「おー、じゃあね」 嬉しそうに手を振って、愛原さんは友達たちと学食を出て行った。 視線だけでなんとなく見送ったら、なんでか大きなため息が出る。 「積極的だね、愛原さん」 「……。」 「興味なし?」 「……。」 今にも顔を伏せそうなくらい俯いた俺に、菊が笑ってる。 「大ちゃんは例のあの子のことで、頭いっぱいか」 「……。」 そのあの子が、お前の弟の彼女だって言ったら、びびんだろーな。 言わないけど……。