刃物を持った人が翠の後ろから来ていた。
勢いよく振り回している。

「先生?」

後ろに気づいてないみたい。
翠の命は絶対に守らなくちゃ……

『僕が、翠さんを守ります。
僕に引き取らせてください』

僕はとにかく走って、翠を抱きしめた。
そして、背中に痛みを感じたのは次の瞬間だった。