翠「はやく……はやく……ゲホゲホ」

翠はいつも、首を自ら絞めていた。

ある日、カーテンレールに紐をくくりつけ首を吊ろうとした時があった。

このままじゃ命が危ない。
みんなそう思って少しの間、身体拘束をすることにした。

僕は彼女の部屋に行って、面接を終えると毎回握手するようにした。

「また明日会おうね」という意味を込めての握手だった。