『消えてよ』

脳裏に浮かんだ声。
昔の記憶。

真っ黒で、苦しい。


家に着いて、私は薬を処方されている分を一気に飲むことにした。
苦しみがこれで取れるはずないのはわかっていました。
それなのに、なのに……

ぼーと、意識が…

律「翠!」

「先生……」

律「この量を飲んだんだね?
すぐ救急車呼ぶから」