カバンから花柄の折りたたみ傘を取り出して、シロちゃんの近くに差して上げた。
2本入れててよかった。
「やるじゃん、結々」
「えへへっ、それと……実は昨日ね、コンビニでこれを買ってたの」
「猫用のエサ?」
缶づめのフタを開けて、シロちゃんのそばにそっと置いてあげる。
すると、シロちゃんは興味津々な様子で顔を近づけ、匂いを確認。
そして気に入ったのか、 バクバクと夢中で食べはじめた。
「よかったっ、喜んでもらえて」
「それ、好みなのかもね。……それとさ。なんか、さっきはごめん」
俊が申しわけなさそうな顔であやまる。
「ううん、私の方こそコソコソ買ったりしたから……変な心配させてごめんね」
いつもら一緒に帰ってるのに、行く先も教えずに別れたら、心配するのも無理ないよね。



