電車から降りたあと、いつもの通学路を歩いていくと、俊がふと立ち止まって何やら遠くのほうを指さす。 「あ、シロ」 電柱の影に、シロちゃんがちょこんと座っているのが見えた。 外は小雨になってきたのに、それでも濡れたまま待っているようだった。 「シロちゃん、体冷やしたら風邪ひいちゃうよ……」 しゃがんで、シロちゃんの頭や体をハンカチで拭いてあげる。 「どっかにないかな、濡れない場所」 「あっ、それなら大丈夫!」