……声が震えてる? いつもとはまた違う、不安がつのったみたいに弱々しい声。 私は俊の背中に手を回して、安心させるようにぽんと優しく叩いた。 「大丈夫だよ、俊。私は俊からぜーったい離れたりなんてしないから」 「……違う、そう、じゃない……。 僕が心配してるのは……変な虫のほう、だし……」 なにやらぶつぶつと言ったあと、すねたように俊が顔を上げる。 気づけば、私の手は俊に伸びていた。 顔を見たら、ふれずにはいられなかった。