「でさ、他にも男子いたんだけど素手で捕まえてさ」 「す、素手で……!?すごいね!」 「そのあと、どうしたと思う?」 俊がいたずらげに笑みを深める。 「下駄箱の中に入れた、とか?」 「ぶー、ハズレ。正解は、先生の肩に乗せたらその先生絶叫しながらおどろいてたの」 「ふふっ……その先生かわいそう」 「おどろき方めっちゃウケるんだよ!?ぎゃああって、あれはもう僕おかしくて笑っちゃった」 となりで俊が楽しそうに笑う。 その世界はキラキラして見えるんだ。 夕日よりも、ずっとまぶしく。