「……なんて、ね。
ごめん。本気にしちゃった?
何もしないから安心してよ」
やわらかい声がふとして目を開けると、俊の口元がゆるんでいた。
「え、うそ……?」
「うん。僕の気持ちわかってほしくて、ちょっとだけからかっちゃった」
「な、なんだ……」
力がぬけて床にぺたんと座りこむ私に、俊はあわてて同じ目線にかがむ。
「え、大丈夫!?ごめん、僕がおどかしたせいで……」
「ううん、俊のせいじゃないよ。私が勝手にホッとしちゃっただけっ」
てっきり、このままお仕置きされるのかなって思ったら全身に力が入って。
でも俊の言葉に緊張が一気に抜けていった。



