「えっと……俊、そろそろ授業が……」
「そんなのサボればいいでしょ」
え……!
いつも真面目で優秀な俊のはずなのに。
ヤキモチ妬いてる俊ってば、やっぱり小悪魔だなぁ。
でも、そのギャップに胸をときめかしている自分もいる。
だから私も俊のペースになっちゃうっていうか、そうしたいって思うのかな。
「と、とりあえず……場所だけでも移動しない?」
先生も通るだろうし、堂々と廊下でのサボりはまずい。
「別にいいけど」
「ほんと?じゃあ、空き教室に……」
「保健室行こうか。たぶん、今の時間だと先生もいないだろうし」
「えぇっ!?保健室……!?」
体をぱっと離されて、手首をつかまれる。
無言で俊は私の手を引くと、保健室に向かって歩きだした。



