「ふぇっ……!?」
急に後ろから誰かに腕を引っぱられて、体のバランスをくずしそうになった。
「おっと……」
「わ、黒瀬くん!ありがとうっ……」
でもすぐに黒瀬くんが片手で支えてくれる。
「……結々にさわんないで」
「矢追が腕を引っぱるからじゃん」
見ると後ろにはフキゲンそうに顔をゆがめながら、黒瀬くんのことをギッと睨む俊がいて。
私の腕は今……
左手から俊、右手から黒瀬くんと、イケメン2人につかまれているというなぞの状態だ。
私はぽかんとなりながら、交互に2人の顔を見つめる。
「結々も僕より黒瀬くんがいいの?」
「ちょっと待って!私は本の手伝いをしてただけでっ」
「でも楽しそうに笑ってたじゃん。黒瀬くんは優しいもんね」
「それは……」



