独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「え……結々、」



わわ、どうしよう……!?
勝手に聴かれてたら嫌だよね。



「ご、ごめんね、勝手に……。聞くつもりはなかったんだけど、思わず聞き惚れちゃって……」



優しい歌声に、気がつけば教室の中まで来てしまっていた……。



というか、引き寄せられてしまった。



「んーん、別に平気。ただ目を開けた瞬間に、結々がいてちょっとおどろいただけ」



机から降りた俊が、おだやかな表情でこっちに歩いてきて私のほっぺたに手を添える。



「フッ、照れてるね」



いたずらっぽい笑みを向けられ、はずかしさのあまり目を伏せる私を、俊はまた楽しそうに笑った。