独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「君に好きって何回伝えれば〜
僕の想い伝わるのかな~」



ふいに教室のほうから、天使みたいにきれいな歌声が聞こえてくる。



え、誰だろう?



アカペラで、こんなに上手なんて……
どんな人か顔だけでも見たいっ。



そんな好奇心で、声のする方へと不思議なくらいに、どんどん足が引き寄せられていく。



そっと教室のドアを開ければ、机の上に座る意外な人物を見つけて、思わず目が見開いた。



え……っ、うそ……!
まさか俊が歌ってたなんて。



音をたてずに教室に入る私に気づくことなく、俊は目をとじたまま優しく歌い続けた。



すごい……。
完全に俊の世界に入りこんでいる。



歌声にうっとり酔いしれていると、ぜんぶ歌い終わった俊が私の方に気づいて、おどろいたように目を合わせた。