「あれから何かされてない?
無理やりキスとか」
「……えっ」
目線を俊に移すと、髪にちょうどかくれてて目が見えない……。
どんな表情をしているのか、たしかめたかったのに。
「どうして、キスされちゃうの?」
「いや……だって。こーちゃんのことだし無理やりしそうじゃん」
「そんな、佐々木くんは俊が思っている以上に優しい人だよ?」
「男なんて信用できない、危険な狼だよ」
「……さ、さっき壁ドンされてたのはね。私が練習台をやってもいいって引き受けたからなの」
「はっ!?」
俊が口を開いたまま、目をパチパチとさせる。
お、これは!
初めて見る俊の表情かもっ。



