どうやら、これはいっこうに引いてくれなさそう。 私は仕方なく思いをうちあけることにした。 「記憶喪失の俊は、今より少し俺さまっぽい性格でね。亜莉朱ちゃんのことをきれいって……ほめてたの」 「え、ほんと?」 自分で言ってるのがはずかしくて、思わず俊の服をつよくにぎってしまう。 「もしかして、それずっと気にしてた?」 「……うん」 気にしちゃう……よ。 大好きな俊が他の女のコをほめるなんて。