「結々の声だった」 「わ、私!?」 「うん。それで僕は、こんなことしてる場合じゃない。早く結々に会わなきゃって。ひたすら、暗闇のなかを走った」 私の声は、ちゃんと俊に届いてたんだね……。 「それで……どうなったの?」 「目が覚めたら知らない天上が視界に入って、気づけばこの病院のベッドで寝てた」 「よかった……っ」 ……キセキに近いよ。 大きな事故にあったにもかかわらず、ちゃんと前の記憶が戻るなんて。