満面の笑みで、俊がそう言う。
……将来!?奥さん!?
「なーに照れてんの。顔まっかじゃん」
「……なってないっ!」
なんて、はずかしさのあまり意地っぱりになる。
「ふ、かわいーね。結々は」
「……っ、」
私を見てふんわりほほ笑んだあと、俊はふいに窓の外に視線を変える。
「僕ね、目を覚ます前までずっと暗闇で迷ってたんだよ」
「……暗闇?」
「そう。暗闇で何度も俊って、誰かが名前を呼んでた。でもキリがかかっているせいで、はっきり顔は見えなくてさ」
「誰だろう……」
私が首をかしげたあと、急にきりっと真剣なまなざしで見つめてくる俊。
その表情に、思わず胸がドキッとしてしまった。



