「てか、お前は誰なんだよっ!?」
「佐々木さんだぞっ」
「いや、だから……誰だって!」
「えー……俺様を忘れたのかよ!!けっこー矢追とはいい感じにダチだと思ってたんだけどなぁ」
さっきから漫才をはじめる佐々木くんに、俊はイライラ気味。
「え、なにっ!まさか矢追くん、記憶喪失になってんの?」
「う、うん……そう、みたいで」
やりとりを見ていた亜莉朱ちゃんにこそっと話しかけられて、少しぎこちない返事になってしまった。
「どうすんのよ!彼氏が記憶喪失になってんのよ!?」
「いや……う、うーん……」
私にもどうすればいいのか分からない。
どうすれば、また思い出してくれるのか……。



