「あぁ、俺は西花さんが好きだよ」 「ふーん……勝手にすれば」 真剣な顔つきの黒瀬くんに、俊は他人ごとのようにめんどくさそうな反応をする。 待ってよ……俊。 これには事情があるの。 「優しい黒瀬くんと付き合っちゃえばいいじゃん。お幸せに」 冷たくいい捨てたあと、俊は背を向けて廊下に出ていく。 「……俊っ!」 すぐに叫んで呼び止めるけど、俊はふり返らない。