「俺の前では、そんなに無理しないでよ。そんな無理やり笑われたってツラいだけだし……」
「ごめ……」
あやまろうとしたら、歩み寄る佐々木くんに両腕で包みこまれる。
「……無理しなくていいから」
「うっ……」
私が泣きやむまでの間、佐々木くんは何も言わず、ずっと抱きしめてくれていた。
気持ちがようやく落ち着いてきて、佐々木くんから体を離す。
「ごめんね……」
「はは、気にすんなってこれくらい。
俺ら友達の仲じゃん?」
やわらかく笑いながら、頭をなでてくれる佐々木くん。
自分の授業をぎせいにしてまで一緒にいてくれるなんて、佐々木くんはほんとうに優しすぎる。



