授業が終わるチャイムが鳴って、俊が長イスから立ち上がる。 「そろそろ教室戻ろっか。 「うん!」 私もイスから立ち上がろうとすると…… 当たり前のように俊は、手をスッとさし出してくれた。 優しい心づかいに、胸の奥がきゅんと鳴りながら、目の前にある手を笑顔でつかむ。 保健室から出て廊下を歩きながら、教室に向かっている途中。 「ごめんね……私のせいでバスケ中断させちゃって」 私があやまると、 「フッ、気にしなくたっていいよ」 俊は優しく笑いながら気を使ってくれる。