亜莉朱ちゃんと俊に責められた佐々木くんは、くるくると指で回転させていたボールを落っことす。
いやいや、きっと佐々木くんのせいじゃない。
これは私の不注意なだけで……。
「えっ、ちょっ、俊!?何してるのっ?」
体がふわっと宙に浮いて、すっぽり俊の腕に。
体育館には、女のコたちの黄色い悲鳴が響きわたる。
「結々ケガしてるでしょ。僕が保健室に連れてく」
「だ、大丈夫だよ!?普通に歩けるからっ」
「だーめ。体に負担がかかるでしょ」
お姫さまだっこなんて……。
憧れのシチュエーションで、夢の夢だと思っていた。
……でも。
「は、恥ずかしい……です……」
「うわ、照れてる。かわいい」
そんなにじっくりと見ないでー……。



