魔女の恋は空回る

「お母さん、すごいお茶を作れるんだね!」

「お母さんは淹れただけですー。魔法をかけたのはおばあちゃん!」

 おおっと、失言…。

「さっきも言ったけど、やっぱりお前はセンスあるよ。もうちょっと飲んでみな」

 私はおばあちゃんに言われた通りにした。

「あ、今のこれ、魔力が多過ぎてる状態だね?」

 おばあちゃんもお母さんも笑顔になった。

「私、もう自分で分かるよ! じゃあ、水の魔法はやらなくていい?」

「その魔法は便利だから覚えて帰りな」

「どんなときに?」

「……火事、とか…?」

「火事なんて、そんなに起きないでしょ?」

「いいから、いいから。どうせ、魔力が余ってるんだから使っちゃいな」

 それもそうだ。私は観念した。