魔女の恋は空回る

「それなら、私が魔力を回復させるお茶を淹れるわ。母さん、キッチン借りるね。茶葉はいつもの場所にあるでしょ?」

 お母さんの声が明るかった。

「はい、どうぞ。飲みながら、魔力が回復するの、感じられたらいいわねぇ」

 お母さんがお茶の入ったマグカップをガーデンテーブルに置いた。

 私は目を閉じて、ゆっくり飲んだ。

 集中して魔法を使い続けたから、疲れたんだよね。

 あっ!

「どう? 分かったの?」

「美味しい! ジャスミンティーでしょ?」

「正解だけどー、そうじゃないでしょ!?」

 くだらない会話をしていると、私はお腹が温まるのを感じた。温かいジャスミンティーを飲んだのだから…??

 でも、それとは少し違う気が…お腹の熱はますます熱くなる。あ、今なら、大きな竜巻を連続で30コは作れそう…。

 そっか、そういうことか。

「分かった。今、私、魔力が6割から7割ぐらい回復したと思う」

 お母さんが、『わお』と感嘆の声を漏らした。