魔女の恋は空回る

「ツムギ、ジャージに着替えて、中庭においで」

 おばあちゃんにそう言われ、靴を脱いで上がろうとしたとき、幼稚園から低学年ぐらいの子供がぞろぞろとやってきた。

「よろしくお願いしまーす」

「まあ、きちんとごあいさつが出来て、偉いわー」

 途端にお母さんの目尻が下がる。

「お前に任せてよさそうだね。さ、ツムギは私が見てやるから、さっさとおいで」

 私は家の奥へ移動し、ジャージに着替えて、中庭に出た。

「ツムギ、魔力を抑える薬が飲めないなら、お前が魔力を使いこなすしかないよ。まず、自分の体から魔力が出てきたら、それを感じられるようになりなさい。次に、魔力が漏れ出てきてしまったら、体に魔力が収まるまで、魔法を使って消費する。以上!」

「シンプルだね。でも、それはどうやって??」

「魔法を使って、使って、使うのみだよ。そうすれば、魔力を感じる方法も、扱い方も自然に身に付く。こういうのは理屈じゃないから。あっちの花壇を見ててごらん」

 おばあちゃんが魔法を使う。

 雑草が次々と抜けていく。あっ、また。