サキちゃんが魔女で、校外学習の班が一緒になって…だからって、どうする訳でもない。どうにもできない。

 週末になり、私はお母さんの運転する車に揺られてた。

 校外学習の間、煎じ薬を飲めないことを相談したところ、おばあちゃんから招集がかかったのだ。

「わざわざ、おばあちゃん家まで行かないといけないのかなぁ」

「う、うーん。おばあちゃんからは、ただ『来なさい』と言われただけなんだけど…実は、おばあちゃんが何するつもりなのか、お母さんには想像できるのよねぇ」

「何するつもりなの?」

「ま、がんばって、とだけ言っておくわー」

「えー、嫌な予感しかしない。余計、行きたくなくなってくる」

「校外学習、行きたいんでしょ?」

 お母さんはのん気なものだった。