いよいよ、校外学習の班決めの日がやってきた。

 あのハーブティーも飲んだし、後は運を天に任せるのみ、だ。

 でも…私は悩んでた。くじを引くときって、無心の方がいい? それとも、ハヤト君と同じ班になれますように…って強く願った方がいい?

 黒板に、大きく6つのマスと、それぞれに1から6までの数字が書かれた。

 席順にくじを引いていく。

「2番でーす」

 彼の名前が、黒板の、2のマスに書かれた。

 次々にくじを引いていく。

 私の番だ。

「5です」

 私は第5班ということだ。

 …

 教室に緊張が走った。いや、正確には、男子の間で緊張が走った。

 サキちゃんの番がやって来たのだ。

「5番です」

 サキちゃんと一緒…。私は振り返って、一瞬、サキちゃんの方を見た。

 サキちゃんは、すぐに私の視線に気付いた。私に笑顔を見せ、声を出さずに『よ・ろ・し・く・ね』と口だけ動かした。

 私も笑顔を返して、頷いた。

 あっ、次はハヤト君の番だ!