魔女の恋は空回る

 私たちは並んで歩き始めた。

「そうだった! 月曜の部活んとき、ボール当たったとこの、たんこぶは治った?」

「うん、ほら、すっかり」

 私は前髪を上げて見せた。

「元々、小さなたんこぶだったもん。すぐ治ったよ」

「ホント、ごめんな。そのお詫びのつもりあって、美術の手伝い、オレも手挙げたんだ」

「あっ、そうだったんだぁ」

 嬉しい! サキちゃんとは無関係だったんだ。

「そっ。小山が最初に手挙げたから、これはいっとくしかないって思って」

「私が美術部だからかな? 先生、何の遠慮もなく手ろくろ持たすから、ハヤト君が何個か持ってくれて助かったよー」

「なら、よかった」

 ハヤト君が顔いっぱいに笑った。

「でもさ、お詫びと、それから他にも、小山のこと純粋に手伝いたかったってのもあるんだけど…それだけじゃないんだ」

「ん?」