お母さんが大きく息を吐く。
「今のツムギには、他人の魔力を感知なんて、とてもじゃないけど無理だものねぇ。自分の魔力もコントロール出来なくて、無意識に魔力を出しちゃって、おまけに出してることに気付かないぐらいだもの。ああ、やっぱり危なっかしいわ。かと言って、学校を休ませる訳にはいかないし…」
「ちょ、ちょっと待って! お母さんは、自分以外の魔女に会ったら、『あの人は魔女だ!』って分かるの?」
「分かるわよ? 体の中に魔力を溜め込んでる人がいたら、感じるっていうか、視えるっていうか…。でも、そんなこと言って、覚醒前のツムギの魔力は分かんなかったんだけどね、ははは」
「えっ、じゃあ、お互いに魔女だって分かったら、どうしてるの?」
「急いでなかったら、魔女式のあいさつぐらいはする、かな?」
「『魔女式のあいさつ』って?」
「やってみよっか」
お母さんはそう言うと、私に右手を差し出してきた。
ん? 握手?
私もお母さんの手を握り返してみた。
「普通の握手じゃん。これのどこが魔女式?」
「今のツムギには、他人の魔力を感知なんて、とてもじゃないけど無理だものねぇ。自分の魔力もコントロール出来なくて、無意識に魔力を出しちゃって、おまけに出してることに気付かないぐらいだもの。ああ、やっぱり危なっかしいわ。かと言って、学校を休ませる訳にはいかないし…」
「ちょ、ちょっと待って! お母さんは、自分以外の魔女に会ったら、『あの人は魔女だ!』って分かるの?」
「分かるわよ? 体の中に魔力を溜め込んでる人がいたら、感じるっていうか、視えるっていうか…。でも、そんなこと言って、覚醒前のツムギの魔力は分かんなかったんだけどね、ははは」
「えっ、じゃあ、お互いに魔女だって分かったら、どうしてるの?」
「急いでなかったら、魔女式のあいさつぐらいはする、かな?」
「『魔女式のあいさつ』って?」
「やってみよっか」
お母さんはそう言うと、私に右手を差し出してきた。
ん? 握手?
私もお母さんの手を握り返してみた。
「普通の握手じゃん。これのどこが魔女式?」



