「保健室に行って、湿布だけもらってきたんだ。オレが悪いのに、これぐらいしかできなくてゴメン」
「ううん、全然、悪くないよ! ワザとじゃないんだし。それに、普通、美術部があんなとこ歩いてるなんて思わないよね」
「あ、いや、気付いてた。ちょうどボールをカットするときに、小山が歩いてるのが見えて、『あ、小山だ!』って思ったから、ボールが小山の方に行っちゃったんだと思う」
ドキッ!
「湿布、貼るから、前髪を上げててくれる?」
私は自分の前髪を上げた。
ハヤト君が、私の前でしゃがんで、そうっと、湿布を貼ってくれた。
ハヤト君の指は、おでこに触れそうで触れなかった。でも、息がわずかにかかった。
きゃっ、緊張しちゃう!
史上最接近のハヤト君に、私の体温が急上昇した気がする。
「ホントにゴメンな。じゃ、オレも部活に戻るわっ!」
私はハヤト君が貼ってくれたおでこの湿布に軽く触れながら、ハヤト君の背中を見送った。
何の目的で魔法をかけられたのかは不明だけれど、魔法をかけてくれて、感謝しかない!!
「ううん、全然、悪くないよ! ワザとじゃないんだし。それに、普通、美術部があんなとこ歩いてるなんて思わないよね」
「あ、いや、気付いてた。ちょうどボールをカットするときに、小山が歩いてるのが見えて、『あ、小山だ!』って思ったから、ボールが小山の方に行っちゃったんだと思う」
ドキッ!
「湿布、貼るから、前髪を上げててくれる?」
私は自分の前髪を上げた。
ハヤト君が、私の前でしゃがんで、そうっと、湿布を貼ってくれた。
ハヤト君の指は、おでこに触れそうで触れなかった。でも、息がわずかにかかった。
きゃっ、緊張しちゃう!
史上最接近のハヤト君に、私の体温が急上昇した気がする。
「ホントにゴメンな。じゃ、オレも部活に戻るわっ!」
私はハヤト君が貼ってくれたおでこの湿布に軽く触れながら、ハヤト君の背中を見送った。
何の目的で魔法をかけられたのかは不明だけれど、魔法をかけてくれて、感謝しかない!!



