校外学習から帰ってきて、普段通りの学校生活が戻ってきた。

「ツムギちゃん、私の買い物に付き合ってくれる約束と、ツムギちゃんのお母さんのお店に案内してくれる約束したの、覚えてる?」

「もちろん覚えてるよ。いつにしよっか。あっ、まずどっちを先にする?」

「オレも行く!」

「ハヤト君、女子の間に混じろうなんて、無粋よ、無粋!」

「何だよ、いいだろ? だって、オレは小山の…か…カレ……あれ?」

 あれから、私とハヤト君はすっかり公認カップルみたいになってた。

 でも、私からも、ハヤト君からも、まだはっきりとは『好き』とも『付き合おう』とも言ってないの。

「私はツムギちゃんの親友よっ」

 そして、サキちゃんの推しもまた私だと噂になってた。