「ね、ハヤト君の方は? 私が魔女って、いつから知ってたの?」

「体育の授業中、小山が気分悪くなって保健室に行った日、あったよね? あの直前、小山、魔法を使ったっしょ。あれで気づいた。小山が魔女だなんて、それまで思いもしなかったから、あれはビビった」

 そっか、最初の覚醒のときに既に気づかれてたのか。

「席替えのとき、魔法を使ったのもハヤト君?」

「オレ、オレ。でも、失敗したなー。小山の隣の席になれるようにしたのに、まさか視力の弱いヤツと席交換させられるとは思わなかった。でも、あんときって、小山も魔法使ったよね? 小山もオレの隣になろうってしたのに気付いて、オレがどんだけ嬉しかったか、想像できる?」

 きゃー! ハヤト君の隣の席になる魔法を使っちゃったの、ハヤト君本人にバレてたの!? なら、ハヤト君は私の気持ちも知ってるってこと??

 私の顔が熱くなった。真っ赤になってると思う。

 ハヤト君がそんな私を見つめる。

 至近距離で見つめられると恥ずかしい。

 私は慌てて、星空に目線を戻した。

「じ、じゃあ…」

 星空を見上げたまま尋ねた。