夕食が済んだら、キャンプファイヤー会場の広場に集合した。

 まだ火の付いていないやぐらを囲んで、クラス毎に座っていく。その間に、自然の家の職員さんが、やぐらの上から灯油をかけた。

 開会のことばに続いて、火の神に扮した生徒が、火の付いたトーチ棒を手にした。

 それから、長ーいセリフを述べながら、みんなの前を歩いて1周した。

 このセリフを全部、暗記するの、さぞかし大変だったんだろうな。キャップファイヤーが中止にならずに済んで、彼の苦労も報われてよかった、よかった。

 さあ、いよいよ点火だ!

 みんな、ワクワクしながら火を見つめてた。

 火の神が、トーチ棒をやぐらに差し入れた…

 あれ!?