魔女の恋は空回る

「ない、ない。それは200%ないっ」

 サキちゃんは笑い飛ばした。

 あれっ!? そうなの??

「私、恋愛とは違うんだけど、推しはいるよ」

 サキちゃんがにっこり笑う。

「ハヤト君は、私の推しのよさを、深ーく理解してくれてる人なの。共感してもらえるってだけ。ハヤト君と付き合いたいとか、そういうのは、全く思わないよ」

「サキちゃんの推しって、アイドルとかそういうの?」

「芸能人ではないんだけど、私にとってはとってはアイドルみたいな存在、だよ」

「その推しのことは、どんなところが好きなの?」

「最初は作品を好きだなって思ったんだ」

 アーティストってことかな…。

「その後は、人柄を知っていくうちに、ずるずるハマっていったの」

 私もみんなと一緒に、『そうなんだ』とは言ったものの、ぼんやりとすらも想像できない話だったから、話に付いていけなかった。