魔女の恋は空回る

 私たちは部屋に戻った。就寝までは自由時間だ。1組の私たちは、入浴の順番が最初だったから、就寝までゆっくりできる。

 同室の1人がおもむろに話し始めた。

「2組の子、この校外学習中に告るんだって」

「誰? 誰? 誰が誰に告るの?」

 そこから恋バナが始まった。

「ところで、サキちゃんって謎だよね」

「私が? どんなところが謎?」

「ぶっちゃけモテるのに、ホントに彼氏いないの? 内緒で付き合ってるだけ…とか??」

 そうだった! 今日はサキちゃんとも、ハヤト君とも、仲よくできて、思いっ切り楽しんじゃったけど…ハヤト君とサキちゃんが、ホントのところどうなのか、気になる。  

 よくよく思い返してみると、今日一日、サキちゃんとハヤト君、息がピッタリだったような気もする。

「いないよ。隠してもないし、ウソもついてない」

「実はハヤト君といい感じだと思ってるんだけど?」

 ドキッ!! 私が聞きたくて聞けなかったこと、ズバッと聞いてくれた。