魔女の恋は空回る

 今度は私がサキちゃんのそばに移動した。

「サキちゃんのせいじゃ、絶対にないからね。あのベリーダンス発言で、既に十分過ぎるほど空気は凍ってたよ」

 ハヤト君もサキちゃんに近付いた。

「あのぐらい言ってやらないと、本人、気付かないんだよな。オレは、『嫌』だって伝えてよかったと思うよ」

 サキちゃんは嬉しそうに、『ありがとう』って頷いた。

「さあ、5班メンバー、ここに集合! 5組担任への質問を考えよーぜ」

 教室の雰囲気はすっかりよくなってたはずなのに、ここに集まったメンバーの表情だけは暗かった。

 その理由は分かりきってた。だって…

「よりによって…」

「あの先生の担当かよ…」

 私もみんなにつられて、ため息が出ちゃいそうだった。